もう夢で泣きたくない(2015,1,9)
昨夜はいろんな夢を見ました。
今日は、その夢の話をさせてください。
まずは、現実の話から。
寝る前、遅い夕飯をとっていた旦那さんと、入院した親戚の話になりました。
この年末年始、旦那さん側の叔父、叔母で80歳を越える2人が、相次いで入院していたんですね。
昼間、お義父さんがお見舞いに行った様子だと、もう、長くないかもしれない…ということで…その話を私が旦那さんに報告したんですけど…
旦那さんは、しばらく黙って聞いていたと思ったら、静かに静かに泣き始めました。
「みんな、いなくなってしまうんだな」って。
旦那さんに、「不安だから、一緒に寝てほしい」とお願いされたので、一緒のベッドに横になりました。
旦那さんは、私の背中にしがみつくようにして、すぐに寝息を立て始めて…
私は、1:55まで起きているつもりだったので、そのまま考えごとをしていたんですけど…うっかり寝てしまいました。
ここからは、夢の話。
最初に見た夢は、フィギュアスケートの織田くんが、何故か高校の自分のクラスメイトの設定で…そして、何故か亡くなったということになっていました。
夢の中で、その報告を教室で聞いた私は、織田くんの笑顔を思い出して、たまらなく寂しくなって…トイレに駆け込んで泣きました。
近くにいた下級生数人が「今日は3年生に声をかけちゃいけないよ、みんな辛い思いをしているから」って、話しているのが聞こえていました。
そして、寂しい気持ちで学校を後にして…次に私がいた場所は、何故かお煎餅屋さんのような場所。
そこには何故か、私の三男が一緒にいました。三男は、そのお店の大好きな味のお煎餅が欲しくて探していたけれど…どこにもありません。店の人に聞いてみると…
「ああ、あの味はこの前亡くなったお婆ちゃんにしか作れなかったんだよ。毎日あの味のお煎餅が食べたいって、たくさんお客さんが来てくれるんだけどね…ぼくも楽しみにして来てくれたのに、ごめんな」との答え。
そうだったんだ…皆が、そのお婆ちゃんがいなくなってしまったことを悲しんでいる…もう一度あの味に、お婆ちゃんに会いたいと、集まってくるんだな…。
死んでしまっても、あったかい記憶を残していくような人、その人のぬくもりが残っているような場所ってあると思う。あの店は、お婆ちゃんは…そして織田くんも、そんな人、そんな場所だったんだな。
それに比べて…
なんて今の私の実家は冷たい場所なんだろう。
誰も住んでいない家。
生花が供えられることのない仏壇。
父は、あの家が好きで、出たがらなかったから、そのまま母や祖父母と一緒にあの家に残してきたけれど…
寒くはないだろうか…
父を思い出してくれる人は、いるのだろうか…。
全部、夢の中の私が考えたことだけど、すごくリアルな夢で…悲しくて、悲しくて、夢の中だけじゃなくて、現実の私も寝ながら泣いていました。
自分の泣き声で目が覚めた時、スマホで時間を見たら4:00過ぎでした。
そうか、うっかり寝てしまったのか…去年の今頃の時間は、ちょうど亡くなった父と一緒に病院を出て実家に帰る頃だったな。
トイレに行ってから、再び眠りについた私は、また夢をみました。
あれはきっと、PIW(プリンス アイス ワールドという、フィギュアスケートのアイスショーのひとつ)のふれあいタイム(スケーターとお話ができる時間)に、私が行っている、という設定なんだと思います。
彼は「花になれ」の衣装を着ていました。
目の前に来た彼に私が話しかけると、彼は、目を少し見開いて、一生懸命聞いてくれました。そして、最後に、あの糸目になる笑顔で「どうもありがとう」っ言って、小首を傾げるようにピョコンとお辞儀をして、滑って行ってしまった…。
斜め左のショートサイドのファンに向かって滑っていく後ろ姿を見送りながら…私はとっても満足していました。でも、すぐに心は寂しさでいっぱいになって…
「もう満足だよね。もういいよね。もう思い残すことはないよね」って、自分に言い聞かせてた…
そしたら…また夢の中の自分も、現実の自分も、泣いていました。
「おい!大丈夫⁈ 」
と、旦那さんに呼ばれて起きた時、私は声を上げて泣いていました。
「大丈夫か?号泣だったぞ」
なんで私は、一晩にあんなに何回も、実際に泣いてしまうような夢を見てしまったんだろう。
心に溜まっているものを吐き出すために、別の力を借りて、泣かせてもらったような…そんな気がしています。
夢占いで見てみると、夢を見て実際に泣くのは、精神的に抱えているストレスなどを解消させるため…そして、置かれている状況が好転する兆しであるとありました。
好転するかどうかはわからないけれど…
抱えているものが溢れ出てしまうほど、いっぱいいっぱいなのは事実。
もしかしたら私は、自分が思うよりも早く、この心をなんとかしないといけないのかもしれない…。
今日の昼間は、父のお墓参りに行ってきました。約束通り、ガーベラの花を買って。
お父さん、私が抱えている、あなたへの思いは…あまりに複雑で、自分ひとりでは、もうどうしようもないのかもしれません。
どうしたらいいんだろう…。
もう夢を見て泣くのは嫌です。