これまでと、これからと

私の今までと、これからの記録。主に父への片道の手紙です。

青い空の彼方へ、父を見送った日(2015,4,28)

今日は私が初めて受けたカウンセリングについて。


私は今年の1月に、初めてカウンセリングというものを申し込んで、受けました。


カウンセリングっていっても、いろいろあって…どんなところに行こうかってまずは悩みました。


…こう書くと軽い気持ちで探してたみたいですけど、実際は、食事も食べられなくなり始めていて、動悸も、目眩もひどく、毎日横になりながら家事をこなしていた状態で…かなり切羽詰まってたので、必死でした。


とにかく薬を処方されるのは嫌だったので、病院と言う選択肢はなし。


そこで、カウンセリングルームを探していたら…とても自宅から近い住所で見つけたのが、スピリチュアル系のカウンセリングルームでした。


スピリチュアル…


なんか、何もわからないと、怪しい感じですよね(笑)
すぐには信用できない感じ、しますよね(笑)


もともとスピリチュアル系は嫌いではないんです。いや、どちらかというと、好きな方です。昔テレビでやっていた美輪明宏江原啓之の「オーラの泉」なんて、嬉々として欠かさず見ていましたから


霊感は全くないんですけどね。


心霊関係の怖い話やテレビ番組は、夜中に怖くなってしまうので、聞けません見れません


でも、この世のものでないものが、どこかに存在していることを感じさせるような…不思議な経験はいくつかあります。


最近では…義理の母がガンで亡くなる前、意識が完全になくなってから不思議なことが何度か起こりました。


それは…お義母さんの容態が急変する直前に必ず、私の三男が泣き出したんです。


1度目は…最後にお義母さんが自宅で意識を失う直前の明け方。


2度目は…お母さんの容体が急変して亡くなることになる、その日の明け方。


そして、3度目は…お義母さんが息を引き取った時。


明け方の2回の時は、布団で静かに寝ていたのに突然泣き叫んで、しばらく泣きやまなかったんですね。普段、夜泣きなんてほとんどしない子なのに。どうしたのかな?と思っていると、お義母さんの急変を告げる連絡が入る…ということが続いて。


お義母さんが息を引き取った時は、車で病院へ駆けつける途中だったのですが、チャイルドシートでグッスリ寝ていたのに、突然泣き叫んだんです。びっくりして、もしやと思って、すぐに時計を見て時間を覚えました。


病院についたらお義母さんは既に亡くなっていて…亡くなった時刻を確認したら、本当にぴったり三男が泣き叫んだ時刻でした。


三男が生まれたことを、一番喜んでくれていたのはお義母さんでした。誰よりも可愛がってくれて…だから、お義母さんは何かにつけて、三男に会いに…知らせに来てくれたのかなと思っています。


他にもですね、若い頃の私を、母が守っていてくれるような出来事がいくつかあったんですよ。長くなるので割愛しますが。


普段からわりと、そんな存在を感じたり(見たり聞いたりしたことはないけれども)、信じたりしている方です。


と、いうわけで、自宅から行きやすかったことと、一度、スピリチュアル系の方に見てもらいたかったという興味と…やっぱり、私の悩みは亡くなった父のことだったので、何かがわかるかもしれないという期待もあって、その方のカウンセリングルームを訪れてみることにしました。


そのカウンセラーさんのブログを見て、カウンセリングの様子、相談された方のお礼のコメント等を読んで、「いいな」と思ったことも私の背中を押してくれました。

 

 

初めてのカウンセリングは、1月中旬。


普通のお宅の庭の片隅に、素敵な離れが建っていて、その中の落ちついた雰囲気の部屋の中で、一対一のカウンセリングが始まりました。


最初は、どれだけそのカウンセラーさんが信じられる人なのかを確かめたくて、ほとんど自分のことは話さずに、見てもらいました。ただ、父のことで悩んでいるということだけお話して。


その人の手法は、相談者の潜在意識と対話して、刻み込まれた良くないイメージを、新しいイメージに入れ替えていく…というもの。


つまり、相談者の悩んでいること、それには大抵相手がいますよね。潜在意識レベルでその相手に対して抱いているイメージを、良いものに入れ替えてあげることによって、徐々に関係を改善させていく…という感じのものでした。


そして、カウンセラーさんは、相談者の潜在意識だけではなく、その相手の潜在意識とも会話ができるので、その相手の本心なども聞きだしてくれます。


わかります?
説明下手だなぁ、私


実際に私が受けたカウンセリングで説明してみますが…カウンセリングを受け始めてすぐ、半信半疑だった私は本当にびっくりさせられてしまったんです…。

 

 

その方が見たところによると、私の潜在意識レベルでの父のイメージは「なまはげ」のような姿のものでした。そんな父を、私は怯えながら見ていると。


もう、すぐにドキーッとしました。


なまはげ」といえば、刃物を持った鬼のような姿をしていますよね。


刃物…父が怒って暴れると、幼かった私は家中の刃物を隠した…と前に書いたことがありましたが…父の自殺未遂の方法も、刃物を使ったものでした。


あの日、現場には家中の刃物という刃物が集められていて…後でその現場を片付けながら、私は「きっといつか、私は父に刃物で殺される」と思ったんです。とても恐ろしかった。


だから…「なまはげ」と聞いただけで涙が出てしまいました。


そこで、自殺未遂のことは伏せて、実は父は亡くなっているのだということだけを話すと、カウンセラーさんは父の潜在意識と会話を始めました。


すると…「ただ寂しかったんだ」と父は言っていると。まだ成仏できないで自宅にいると…。「お父さん、ご自宅が大好きじゃありませんでしたか?まだ離れたくないと言ってご自宅にいらっしゃいますよ」


それを聞いたらもう号泣してしまって。


父は家が大好きだったんです。家だけじゃないですね、住んでいた東京のあの町も大好きで…私たち一家が引っ越した後は、姉の家に入るという約束になっていたのですが、「絶対にこの家を離れない」と譲らなかったんです。


一緒に住もうと言われていたのに、それを自分から断って…遠方から代わる代わる通っていた娘たちのこと、世話をするのが当たり前…全然足りないと我儘言って、試すように嘘ついて…最終的には、娘に捨てられた俺は、天涯孤独だと言って自殺未遂までして…。


どうして、あの家にそんなにこだわったんだろう。親から受け継いだ土地を長男である自分が手放せないと思ったからか…でも、孫だってたくさんいるんだし、孫の誰かにあの土地を譲ることだってできるんだから、手放すことなんかないわけで…


きっと、自分の祖父母と、両親と、妻と、幼くして亡くなった兄弟と…たくさんの遺影を、自分の命がある限りは、あの家で守りたかったのかなと、今は思っています。


「ただ寂しかったんだ」


そんな、いろんな胸の内を素直に話し合える親子だったなら、あんな悲しい結末は迎えなかったのに…まあね、考えてもどうしようもないけれど…。


カウンセラーさんは、父に、もう成仏するようにと説得してくれて…父は、しぶしぶ納得したようでした。
「たまには遊びに来てもいいかな?」
最後にそんな言葉を残して…自宅から消えていったそうです。


次に、カウンセラーさんは、私の中の「なまはげ」のイメージを、新しいものに入れ替えてくれました。


そのイメージは…


青い空に、にっこりと笑う父の笑顔が浮かんでいる。私は、「さようなら」と手を振って、父を見送っている…というものでした。


そのイメージを聞いた時、心から清々しい気持ちになりました。
過去記事の「青い空の彼方へ」は、そのカウンセリングを終えてすぐに書いたものです。

 


父への恨みと、罪悪感…その板挟みが、その時まで、私が一番苦しんでいたことでした。


あの人を父としてではなく、一人の人間として見ると、なんて哀れで可哀想な人だと…その悲しみを想像して、身を切られるほど辛かったから。


だから、アダルトチルドレンかもしれないことを認めることができなかったんです。


でも、あの日、本当の意味で父の死を受け入れることができて、清々しい気持ちで父を空へ見送ってあげることができたから…父への哀れみの気持ちに区切りをつけて、もう一方の恨みの気持ちと向き合って、自分を癒してあげようと思えるようになったのだと思います。


1番最初にあのカウンセリングを受けて、本当によかった。


あのカウンセリングルームを見つけたとき、まるで、導かれているようだと感じたんですけど…本当にそうだったんだなと思います。

 

 


そうそう


そのカウンセラーさんのことを「これは、本物だ!」と確信したことが他にもふたつありました。


ひとつ目は、「お父様がね、なんか、階段?に飾ってある絵?みたいなものの位置が、高すぎるって文句言ってますよ(笑)」と言われたこと。


またまた、ドキーッとしました。


ありますあります!父が生前コツコツと作っていた大きなジグソーパズルを、階段の壁に飾ってあります!…凄く高い位置に(笑)


あまりに高い場所なので、みんなの目に入らないことが不満らしかったです(笑)それをもう少し下げろ、毎日見ろと(笑)
なんだか、とても父らしくて笑ってしまいました。


でもね…とても大きいジグソーパズルで重いので、大工さんに頼んでしっかり壁に打ち付けてあるんですよ。だから、毎日しっかり意識してパズルを見上げて話しかけるから…移動させることは勘弁してもらいました


そして、ふたつ目は、私の将来やりたいことについて話が及んだとき…


「あなたは人を癒す仕事がしたいんじゃない?マッサージみたいな事をしている姿が見えるわよ」と、言われたこと。


ただただ、びっくりしました!


まさにその時やりたいと思っていて、今現在私が勉強していること…それはストレッチを用いたストレスケアなんですから!


「大丈夫、その道をしっかりと歩んでいるあなたの姿が見えますよ」と言ってもらって、とっても力が湧いたんです。


そんな話が出たので、信じるなという方が無理というものですよね(笑)


また何かあったら、あの方のところへ相談に伺いたいなと思っています。すごく高いので、ホントにホントに困った時しか行けないですけどね

 

 


すごーく眠い中、だらだらと長く書いてしまいましたが伝わりましたかね?

 

 

今日はここまで。